ドコモが12月からスタートする「dポイント」のサービス内容が明らかになりました。ドコモの契約者以外も利用できるほか、従来の「ドコモポイント」に比べて利用できる店舗を拡大しているのが特徴です。データを生かした法人向け事業の拡大を目指すなど、ドコモは共通ポイント市場に本格的に参入しました。dポイントの会員は約5400万人。楽天スーパーポイント(会員数1億109万人=8月末現在)、Pontaポイント(同7213万人=同)、Tポイント(同5556万人=9月末現在)と先行する「3強ポイントカード」と肩を並べる規模となるのです。dアカウントを取得すれば契約者以外でも「dポイントカード」を利用できるようにしたことで、ドコモは会員のさらなる増加を見込んでいます。ドコモの加藤薫社長は11日の記者発表で「一朝一夕にはいかないが、ほかと同じく1億人を目指す」と宣言したのです。ドコモの強みはアクティブユーザーの多さでしょう。ドコモポイントから移行する約5400万人の大半は携帯電話の料金として月1回は必ず支払うことから、他の共通ポイントと比べてアクティブ率が群を抜いて高いのです。来店が見込まれるのは魅力的で、提携企業の増加が期待できるのもその点があるからです。